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前職の経歴について
前回書いた、面接でよく聞かれた質問集(未経験のエンジニア転職)で紹介した中でも、エンジニアでの転職面接に限らず必ず聞かれる「前職の経歴」についての質問。自分がどういうふうに答えていたのか、振り返ってまとめてみました。
※あくまで私の主観で書いていますので、ご自身の境遇と照らし合わせて読んでいただけると幸いです。
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①前職への入社理由を教えてください
いきなりこう聞かれると、「最初に内定が出た会社だったから」、「○○なところが良かったから」
とすぐに入社理由を答えてしまいそうになりますが、私は当時の就職活動の軸とその軸を定めた背景を簡単に説明した上で、その「軸に合った企業を選択した」という答え方をしていました。
それは、「○○なところが良かったから」と言うと、「○○な会社って他にもあったと思うけど、その中でもどうしてその会社に決めたの?」など、また色々と聞かれそうだったからです。
具体的な回答はこんな感じです。
【回答例】
■面接官「前職への入社理由を教えてください」
↓↓
■私「前職に入社した理由は当時の私の就職・転職活動の軸に一番合っている会社だと思ったからです」
↓↓
■私「私は当時、3つのことを軸にして就職・転職活動をしていました。それは、○○と××と△△です。」
↓↓
■私「この3つの軸で活動していた理由は、~~だったからです。」
→ここで、自分のキャリアに対する考え方を話していました。
例えば、あるあるですが、当時の就職・転職活動の軸が「成長」だった場合。
「私は学生時代からこれまでの間、今までできなかったことができるようになった時(ここで自分の体験談を話す。)、成長実感を得たときにとても充実感を感じていました。なので、より成長機会が多そうな会社、もっと言うと自分の努力次第で様々な成長機会を勝ち取ることができる会社で働くことができれば、辛いことがあったとしても成長実感を得ながら充実したキャリアを歩むことができるのではないかと考えたので、「成長」という軸で活動していました」
みたいな感じです。あくまで一例なので、説得力に欠ける内容ではありますが、大切なのは、自分の価値観・考え方を体験談・経験談に通して相手に伝えることです。でなければ、その話は信憑性に欠けます。なぜなら、自分自身の経験談でない、つまりは一般論を話されてもその人の価値観・パーソナリティは見えず、表面的な答えになってしまう傾向にあるからです。
例えば、
景気が悪い(あるいは悪くなりそう。大企業でも不祥事で業績が悪化したりと何が起きるか分からない世の中)⇒これからは自己成長して、スキルを付けないと生きていけないのでは?
⇒だから「自己成長」を軸にして活動しよう
景気が悪い=一般論です。一般論から考えたことも広義の意味で一般論です。仮に同じ「自己成長」という軸に着地したとしても、自身の経験談に裏打ちされたものと一般論に裏打ちされたものであれば、熱意や感情の伝わり方が違います。経験談に裏打ちされた話でないと聞き手は、話し手の「個性・パーソナリティ」を読み取ることが難しいです。「結局、あの人の考えや思いはイマイチ伝わってこないな」と思われるかもしれません。
新卒の就職活動が記憶に新しい方は、企業説明会を思い出してみてください。企業説明会で社長様が登壇されることがあったかと思います。そのときに、聴衆を引きつける社長様は「創業・起業ストーリー」を話すことが多かったなと個人的に思っていました。その社長様しか持っていない「経験談」だからこそ社長様の気持ちや本気度が伝わってくる。そしてそこに共感が生まれ、ファンになり、惹きつけられていく。そういうスパイラルがあるのだと思います。面接でも同じことが言えるのではないかと思います。
②前職の退職理由・転職理由を教えてください
私は未経験で営業からエンジニアに転身しましたので、「エンジニアという職に挑戦するため」というシンプルな回答しかありませんでした。こう回答すると、「じゃ、なぜエンジニアになろうと思ったの?」という質問が確実に返ってきますので、自分がエンジニアに興味・関心を持った経緯や退職に踏み切った理由、本気度を伝えることができるようにノートに整理しておけば問題ないかと思います。
③前職での仕事内容を教えてください
この回答には「5W1H」をしっかりと伝えるようにすると、それだけで分かりやすい内容になります。
前職の5W1Hを思い出して、それぞれの説明に必要なキーワードを必ず入れた上で説明すれば、おおよその仕事内容は伝わると思います。なので、ノートに5W1Hを書き出して、整理しておくと良いと思います。
【営業職の例】
■WHAT ⇒ 商材は何か?
(例:半導体の部品を扱っていました)
■WHY ⇒ どのような価値があったのか?
(例:携帯電話やパソコンを製造する際に、必要な部品です。)
■WHERE ⇒ 営業範囲は?
(例:大阪府全域が営業範囲でした。)
■WHEN ⇒ 成約スパンは?
(例:初訪から成約まで6ヶ月かかるので、中長期的に関係を築くことが大切な仕事でした)
■WHO ⇒ 顧客企業・ターゲットは?
(例:従業員500名未満の中小のメーカー企業、約100社を担当顧客に営業をしていました。)
■HOW ⇒ どのような営業手法で?
(例:新規営業と既存営業は割合は1:1でした。基本的にはテレアポから訪問⇒成約という流れでした。)
④仕事で挫折した経験は何ですか? 一番大変だったことは何ですか?
また、どのようにして乗り越えたのですか?
この2つの質問に的確に回答するためには、下記の内容を整理しておく必要があります。
■事象
■問題点
■原因
■改善策
■成果
ざっくりですが、それぞれ、具体的には下記のような内容です。
【具体例】
■事象
→初めてのメンバーのマネジメントが上手くいかなかった
■問題点
→マネジメントが上手く機能せず、メンバーの成果が奮わなかった点
■原因
→メンバーとのコミュニケーション量が少なかったため
⇒自分のタスク管理が上手くできていなかったことで、メンバーの成果が奮わない理由を分析する時間を確保することができておらず、メンバーの指導やミーティングにあてる時間も確保することができていなかった。
■改善策
→①週頭の月曜日と週中の水曜日に30分の定例MTGの時間を設けて、それぞれ、当週の動き方・週中の進捗状況とそこからの打ち手をメンバーと話し、共有するようにした。
②出社時間を30分早くして、時間を確保した。
③よりマネジメントに時間を割くために、先輩メンバーに業務効率化の方法を聞いてパクった。
■成果
→メンバーとのコミュニケーションの時間が大幅に増え、またメンバーからの報連相も増えた。また、メンバーの未達成要因を分析することで、メンバーの特性を掴むことができたため、以前よりも的確に指導することができるようになった。結果として、メンバーの動きが良くなり、目標を達成させることができた。
以上です。上から順番に説明していけば、最後にはきちんと説明ができているはずです。
⑤仕事において成果を出すために工夫していたことはありますか?
こちらも先程説明した以下の内容を少しアレンジしてノートに整理しておけば、説明ができると思います。
■事象(改善しようと思ったきっかけ)
■改善後の理想の成果(どうなれば理想なのか?)
■原因(理想の結果を妨げているものは何なのか?)
■改善策
■成果
以上、簡単ではありますが、私なりの考えを書かせて頂きました。
その他、私のエンジニア転職のリアルな活動実績については、こちらにまとめておりますので、是非ご覧ください。
⇒ 未経験エンジニア 私の転職活動について赤裸々に語ります!